2022年9月14日(水)熊本学園大学に通う学生さんと一緒に熊本市との話し合いを行いました。
熊本学園大学に通う2名の障害のある学生さんが、在学時に十分な支援を受けられず、学生生活に支障が出ておられ、その状況を改善するために声を挙げてくださいました。熊本市との話し合いのスケジュール調整は当事者の学生、有馬拓希さんが行なわれました。
当事者の学生さんは、お二人ともご自身でボランティアを呼びかけ、なんとか学生生活を送れるように努力されていました。
「ボランティアを呼びかけ」と簡単に書きましたが、「自分のことを手伝ってください」と人に求めることはとても勇気がいります。「恥ずかしい」とか「申し訳ない」とか色々な思いがあられたことと思います。同じ当事者として、2人はどんな思いだったのかを想像すると胸が痛みます。
本来、お二人への大学での介助支援は、地域生活促進事業の中で対応可能なのですが、複雑な制度で大学側も使い方が分からない部分があり、うまく対応が出来ていなかったようです。
熊本市との話し合いの中で、2人の学生さんはご自身の学生生活の状況を交えながら「他の障害のある学生に自分たちのような大変な思いをしてほしくない」という思いと「大学側が制度を使いやすいように、説明や大学との相談をしてください。」という趣旨の要望をされていました。
印象的だったことはお2人が一言も大学への不満を言われず、「大学も困っているのでサポートをお願いします」というスタンスで話されていたことでした。
話し合いにご出席いただいた、熊本市の担当課の方からの回答はいずれも前向きな回答で、担当課の方は皆さん真剣な眼差しでお話を聞いていただき、とても建設的な話し合いとなっていました。
秋学期と来年度以降、少しでも大学にとってスムーズに制度を利用できる環境が整い、障害のある学生が困ることなく学生生活が送れるようになることを願っています。
声を上げていただいたお二人の学生さん、
同席いただいた
放課後等デイサービスにじいろの方、
オレンジ村の相談員さん、
熊本市議会議員の村上市議
当日の話し合いに熱心にご対応いただいた
熊本市障がい保健福祉課の皆様
ありがとうございました。