熊本県知事候補者に公開質問状を出しました

 令和6年3月10日、ともまなネットくまもと、宇城・進路を考える会、風とねむの木の会、ヒューマンネットワーク熊本の4団体の連名で、熊本県知事選に立候補されている皆様に、インクルーシブ教育に関する公開質問状を出しました。

 各候補者の皆様は、選挙期間中のご多忙の中でありながら、短い期間でとても丁寧なご回答をいただきました。それぞれの回答に各候補者のお人柄や誠実さが表れていると思います。

 回答のポイントとなる点は、各候補がどのようなプロセスでインクルーシブ教育を実現させるのかという点です。障害のある子とない子を分ける教育は分離教育と呼ばれています。日本の教育は分離教育になっており、国連から分離教育を計画的に廃止するように勧告を受けています。先進国では、障害のある子が地域の学校で学ぶことは当然の権利として保障されているのです。

 一方で、特別支援学校が突然無くなってしまうようなことが起きると、本人、保護者、学校関係者の皆さんも混乱される場面が出てくると思います。分離教育を廃止するというのは、単に特別支援学校を無くしていくということではなく、通常の学校がすべての児童・生徒にとって通いやすい学校になり、障害のある子もない子も地域の学校で安心して学べるようになり、少しずつ特別支援学校のニーズが減っていった先に、結果として分離教育(特別支援学校等)が無くなっていくのだと思います。

 現在は質問状にも書いてあるように、本人・保護者が希望した学校に通うことが出来ないという状況があります。希望を言っても「あなたの障害はここが合っているから」と地域から離れた学校をその子に合った学びの場として、社会から離されてしまうのです。

 インクルーシブ教育を実現させるためには、教職員の方の過重な負担を減らす取り組み(クラスの小規模化や複数担任制等)や、支援員の充実、学校のバリアフリー化、各自治体職員の意識改革などの取り組みが必要になります。各候補者がどのように考えられているのか、ご一読いただき、皆様が投票される際の参考にしていただければと思います。

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